東京で44年間暮らし、2011年に故郷の熊本での生活を
再スタートしたエッセイストの吉本由美さん。
「もっと九州を知りたい!」と、気になるもの・味・人を訪ねる旅に出た。
エッセイ=吉本由美 構成=三星舞 写真=吉本由美、三星舞


有田に美味しい
ベーグル屋あり、とな?


春の予感がしなくもないある日、「有田においしいベーグル専門店があるらしい」という噂が風にのって届いてきた。それは「画期的!」とか「ほかじゃ食べられない」とか「金・土・日しか営業しない」とかを耳もとであれこれ囁く。
ん? 有田に? ベーグル専門の店が? ほかじゃ食べられない味? しかも週末のみの殿様仕事ってか?
…私は眉唾もので聞いていた。ぜんぜん信じていなかった。だってですよ、福岡ならわかる。なんでもを集めてしまう〝九州の東京〟福岡になら、ベーグル専門という特殊な店があってもおかしくない。けれど有田だと言う。やきものの町有田って、九州のはしっこ、日本のはしっこ、に分類される小さな小さな町だ。日本のはしっこが好きな私には魅力的なところだけれど、一般的見地に立てば、はたしてベーグルという特殊なパンを焼いて売ってそれを生業とすることができるようなところだろうかという?もわく。もしそうならば、それは熊本市動物園にマレーバクが入園するってことくらいに、滅多にはない、素晴らしい、スペシャルなできごとじゃないか…と思うと、そんな夢のようなことが起きている(らしい)有田の町に何が何でも行きたくなった。行ってそれが事実かどうか、確認したくなったのだ。


 で、花粉飛び交う前の2月半ば、編集女史と2人熊本駅発九州新幹線つばめ312号に乗る。新鳥栖駅で特急ハウステンボス3号に乗り換え有田に着いたのは午前9時54分。初めての町に到着したときはいつもわくわくする。熊本からの所要時間1時間44分は軽い映画を観たくらいの時間帯で、車では遠いイメージがあってこれまでは〝有田の陶器市〟も敬遠していたけれど、電車だと意外にすぐとわかりこれなら陶器市探訪もOKかもしれない。ただし陶器市はゴールデンウィークの開催なので、混雑苦手な人間はその期間のわずかな平日を狙って行くしかないのがネックとなっている。



 ところが本日の駅前には人の姿がなかった。車が数台見えるとはいえ、深閑として、と言ってもいいくらいの静けさだった。普通なら、曇天の平日(金曜日)の地方の小さな町のこれが現実、と納得できるが、ここ有田では2月9日から3月17日まで第15回“有田雛(ひいな)のやきものまつり”が催されているのだ。平日とはいえ祭りの開催期間であれば人出はほどほどにあるのでは、と思っていたから、混雑しないのはありがたいにしても少々足もとを掬われた感じ。



気を取り直して観光案内所キルンアリタへ行った。ベーグル屋さんの在所は町から少し離れている。私は小さな町を旅するときは〝絶対歩き〟の人間だが、本日の日帰りの身にはそれほど時間の持ち合わせがなくレンタカーに頼ることにしたのだ。編集女史が免許持ちなのでこういうとき助かる。私たちの今日のスケジュールは、まず目的のベーグル専門店『さわやま』へ行き、そのあと昼食、それから有田の町散策に、という流れである。前もって調べたら〝ひいなまつり〟の最中は町内25店舗で〝ひいなランチ〟なる期間限定メニューが用意されているのがわかった。リストを眺め、よく行っていたそば屋が閉店し智恵子抄の智恵子さん風に「熊本にはそば屋が少ない」と嘆いていたところだったから、迷わずお昼は『そば処のりとう』に白羽の矢を立てた。そこも『さわやま』さんと同じく町中から少し離れているので、通常は車に反感を持って暮らしている人間も〝お車様々〟となる。
駅前から車を走らせ10分ほど。ところどころに畑が顔を出す静かな住宅地に、周囲とよく調和した薄墨色の小さな二階建てのお宅が目的地だった。1枚ガラスの窓から中を見通せる。快適そうな室内だ。可愛らしいアプローチを抜け中に入った。


むだな装飾のいっさいない店内は静かであたたかい空気に満ちていた。声を掛けると奥から「は~い」という返事。しばらく待っているとオーナーのまだうら若き澤山和香子さんが「すみません、奥で作業していました」と言いながら現れた。この日は黒いベレー帽に黒いワンピースという装い。まったくパン屋さんらしくないのが新鮮だ。おしゃれなショップの人みたいだ。このまま服やバッグを勧めてもおかしくない。唯一黒いエプロンがパン職人の証明か。


そういえば店内もいわゆるパン屋とはひと味違う内装だ。極力〝華美〟を抑えた細長い空間にアクセサリー用のような小さめのガラスケースがあり、そこに形や中身の様々なベーグルがひとつひとつ、まるでブローチかペンダントを並べるように置かれている。パンのこういう展示スタイルは初めて見た。棚のお菓子類のパッケージもすっきりとして、余計な色のない空間が実にさわやかだ。細長い店舗部分の向かって右側に小上がりの和室があり、お茶を飲んだり子どもたちがくつろいだりするスペースになっている。




何とも心地良い室内に、つい、ベーグルより先に「素敵な建物と空間ですね。自分で考えたの?」という感嘆が口から出た。澤山さんは(この〝さ・わ・や・ま〟と言うときのさわさわした風通しの良さもお店のイメージをよく表している!)じわっと笑って「大学で空間デザインを学んだのでそれがお店づくりに役立ちました」と言った。
島原出身の澤山さん、大学を出て結婚しご主人の実家のあるこの地有田へ来るまでは、何かを作るということとは無縁の暮らしをしていたと言う。ご主人の薦めで九州陶磁文化館に勤めたことをきっかけにやきものに興味をおぼえた。その後、窯元で上絵の仕事をしているとき、もの作りの楽しさを知った。自分の手で何かを作る喜びに目覚めた。職場に手作りのお菓子などを差し入れしているうちに、仲間の薦めもあって〝店を出す〟という決意が芽生えていった。
新たにお店を持つとなると家賃が負担になる。だったら自宅の片隅でやれば気持ちに余裕が生まれるのでは? そう考えて、ご主人の知人の建築家に依頼して建てた薄墨色の家の一部を店舗に改装。それが4年前のことだ。


オープンまでに、せっかく始めるのならここにしかないものを…と考え抜いた。
ここで店をやるのならここでしか食べられないものを作りたい。パンやお菓子の試作を繰り返し、家族や友人に食べてもらった。あるとき、たまたま出かけた山のパン屋さんでベーグルを食べ、閃いた。パンに比べベーグルはモチモチと粘り強い美味しさがある。作るならこれだと思った。さらに島原の実家の家業〝素麺づくり〟もヒントになった。昔から素麺の匂いが大好きだったのだ。その生地でベーグルが作れたら最高じゃないか。
パンの修業をしたわけでもない若い主婦が自宅の台所で試行錯誤を重ね、やっとオープンに漕ぎ着いたのがこの『さわやま』だ。ベーグルの作り方、季節ごとに変わる中身、その形、並べ方、はもちろんのこと、お菓子類もそのパッケージも商品説明の文章も、すべて彼女のオリジナルである。1週間のうちの半分をベーグル作業、あとの半分を畑作業(小さな畑を持っている)やパッケージなどのデザインを考える時間に充てている。澤山さん、一見まだまだお嬢さんぽく、若くて頼りなさげに見えるけれど、この店の〝主人〟と呼ぶのにぴったりの人物なのだ、逞しいのだ!




取材中もお客さんはひっきりなしにおいでになる。噂を聞きつけはるばる来たという私たちのような客も多いが、中心はあくまでも地元の方々。有田のような小さい町でベーグル専門店が、しかも週末3日間の営業などでやっていけるのだろうか、なんて思った自分は間違っていた。大きな店舗で人を雇ったりしていたら無理なことも、家賃のない自宅の隅でなら、自分一人で手の届く範囲なら、充分やっていけるのだ。営業日の2日前から捏ねて寝かせて、営業日は朝5時から焼き始める、という丁寧な作業で、日に120個くらい焼く。が、昼過ぎになると残り少ない、と聞いてまだ取材中の我々だったがあわてて購入することに。
オープン当初は8種類だったという『さわやま』ベーグル、お嫁さんのために野菜や果物を栽培されているご主人のご両親から、ご近所さんから、知り合いの酪農家から、コーヒー焙煎所から、野菜や果物、乳製品、嗜好品が届き、種類は続々増えていき、本日はプレーンのほか季節限定の15種類が並んでいた。〝じゃがいもとローズマリー〟とか〝干し柿と胡桃〟とか〝三穀米とふすま粉〟など、どれもこれもユニークな組み合わせで迷う。他のお客さんも澤山さんの説明を聞きながら何にするか迷いに迷い、ベーグル選びをじっくりと楽しんでおられる風情にこの店の人気の秘密を見た気がした。



(9種類のベーグルを持ち帰ったが、あっという間に食べてしまった。素麺粉の引きの強さだろうか、もちもち感が素晴らしく、噛めば噛むほど滋養が染み出てくる感覚がクセになりそうだ。)

 

陶芸もそばも
捏ねるは同じ


『さわやま』を後にすると、外は今にも空から雨粒が降ってきそうな天気になっていた。お腹も空いたので次なる『そば処のりとう』へ急ぐ。田んぼの広がる田園地帯を走ること5分、〝名工の里 なんがわら陶山街道〟に面し樹木に包まれた小綺麗な古民家が現れ、それが『乃利陶窯』であり『そば処のりとう』だった。窯主で蕎麦打ちの樋口憲人さんご夫妻に迎えていただく。温和で実直そうなお二人だ。玄関から廊下に上がり入った広い部屋がうつわギャラリーとなっていて、壁に沿った棚に樋口さんの作品の数々が並び、入って左側にある展示ケースには有田町南川原山の工房跡から出土した1630年から1675年くらい前の陶片が展示されていた。樋口さんはそもそもが陶磁器販売のかたわら古伊万里の収集家で、有田近辺の窯跡出土品の調査研究をされてきたと言う。好きが高じて昭和60年(1985年)『乃利陶窯』を築き、自ら研究完成させた〝李白釉〟を用いた半磁器(陶器と磁器の性質をあわせ持った器のこと)を制作している。そして10年前の平成21年12月、ギャラリー内にて手打ちそば屋『そば処のりとう』をオープンした。


確かに蕎麦打ちの〝練り〟作業とやきものの〝菊練り〟〝菊もみ〟作業は似ている。だから趣味で蕎麦打ちをやる陶芸家はけっこういるけど、それを商いまでに昇華した人は知らないので、また、どうして? と訊ねてみた。すると即答、「もともとお蕎麦の食べ歩きが趣味で、日本国中食べ歩きました。その上で北陸越前の〝おろしそば〟、つまり十割そばをいちばん気に入り、有田でも何とかして食べたいと思うようになりましてね、趣味で20年くらい前から打つようになりました。使うのは北海道産の玄蕎麦。それを石臼で挽くんです。そば粉100%の生粉を生地練りのプロである陶芸家が菊練りで丁寧に練り上げると、程良いコシと弾力のある、蕎麦本来の香りも豊かな美味しい蕎麦ができあがります。これをぜひ多くの人に味わっていただきたい、という思いから」ギャラリー内にテーブルを置いて蕎麦コーナーを併設したそうだ。なるほど。では早くその美味しい蕎麦をいただこうと我々は〝ひいなランチ〟の献立の一つ「十割そばセット」を注文した。


ギャラリー内には大きなテーブルが3つある。まだ早いのか客の姿がないのでお蕎麦の上がるのを待つ間やきものを見て回った。樋口さんオリジナルの〝李白釉〟の掛かった器たちがやわらかい光沢を見せて並んでいる。茶碗もぽったりとした形が可愛らしいが何といっても美しいのが菊のレリーフのお皿である。あたたかな白色と浮き彫りのシルエットがみごとに溶け合い、何ともいえない品格を表している。
猪口のいろいろも面白かった。うちの食器棚が混み合っていなければ持って帰りたいものがいくつもあった。



待ちわびたお蕎麦の到着。まずは口嗜みとして奥様がそば茶と揚げそばを運んでこられた。ふうふうと啜り、カリカリと囓った。共に香ばしい。


次が生粉十割そばせいろ。まずは塩で、その後つゆでいただくように勧められてその通りにした。塩を付けた箸に取り顔に近づけたとき、黒めの野太い蕎麦からふわっと大地の香りが漂った。口触りは確かにしこしことコシがある。風味がある。塩で食べつゆでいただき、あっという間に食べ終えた。まだ食べたいな、と思っているところへ口休めのそば湯が来て、その後が樋口さんじきじきのお給仕でおろしそばの登場である。私も福井には何度か行き、おろしそばを数回食べた。そのたび感動して、当時住んでいた東京の福井県アンテナショップや特産展やらで食べていたけれど、熊本に帰ってからは一度もない。だから8、9年ぶりの本格的なおろしそばである。早く食べ終わらないよう気を静めて啜った。出汁には長崎県産のあごを三枚開きにして焼いた特注品を使っている。雑味のない澄んだ出汁がひけるのだとか。確かに上品な味わいだ。そこに大根おろしのきりりとした辛味とけずりぶしのまろやかな旨味が絡んで、実に美味しいひと皿になっていた。



仕上げに黒蜜ときな粉掛けのそばがき団子が出て「十割そばセット」は終了した。大満足した由お伝えしているところに二人組のお客さんご来店。テーブルは3つしかないからもう一組客があると、我々の座っている大きなテーブルは相席になるのかもしれない。そう言うと樋口さんはにっこり笑って「挽きたて、打ちたて、茹でたての最高の状態で味わっていただきたいので一日20食くらいしか出せません。二人連れのお客さんが多いので日に10組ほどしか受けられなくて、前日までの予約をお願いしています。ですから店内が混み合うことはほとんどないですね」とおっしゃった。朝11時から売り切れ次第閉店となる。予約して計画的に行くことをお勧めしたい。ここも『さわやま』さん同様に金・土・日の週末営業。店主は週の半分を本業に(陶芸)に励み、あとの半分を蕎麦打ちに打ち込む。こういうのを〝有田スタイル〟と呼ぶ日が近いうちに来るかもしれない。

陶器の町を
散策してみた


『そば処のりとう』さんにおいとまを告げ、近くの『柿右衛門古陶磁参考館』に寄った頃からぽつぽつと雨粒が落ちてきた。それが気になり歴史的で高級で美しい柿右衛門の数々もあまり目にとまらない。さらさらと見学して町中に戻り、有田観光協会山口睦さんご推薦の内山地区散策に向かった。内山地区とは有田駅と上有田駅のほぼ中間に広がっている国道281号線に沿った「有田町有田内山重要伝統的建造物群保存地区」である。かつては佐賀藩の直轄地として磁器生産の中心をなし「有田千軒」と称されるまでに栄えていた有田の町だが、1828年の大火によってそのほとんどが消失した。現在の町並みはその後復興したものだけれど、江戸・明治・大正・昭和と時代を異にした町屋の連なる光景は歴史的価値が高いということで、1991年、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたそうだ。


この一帯には今も窯元が8軒あるし、60ほどある店舗やギャラリーのほとんどがやきものに係わっているというやきものの町有田を代表するストリートなのだ。なのに本日、人がいない。ゴールデンウィークには全国から約100万人が訪れるという〝有田陶器市〟もここで開催されるのだ。毎年TVニュースでその光景を見て人の多さに仰天していたけれど、平日の今目にする内山地区には人っ子ひとりいない…と言ってもおかしくはない。〝有田雛(ひいな)のやきものまつり〟はいったいどうした! と言ってみたくなる。やはり連休込みでないと地方の祭りに人は集まらないってことか。人混みは好きじゃないがここまで人がいないと気になってしようがない。ゴミひとつなく掃除の行き届いた古く味わいのある町並みに、客のいない店が続き、あちこちの店先に飾られた〝さげもん〟(吊し雛飾り)がひっそりと揺れている光景はちょっとせつない。



しかし、あれっ!地区の中程まで進み、信号の右を見上げたら陶山神社へ続く急な石段に人がいて写真を撮っていた。(やっと3人めっけ!)ホッとした。有田観光協会の山口睦さんから磁器の雛人形が飾られていると聞かされていた伝統文化の交流プラザ『有田館』はその信号の左側だ。花の絵柄のやきものの取っ手を押して中に入ると、アッ!観光客らしき人たちが7、8人いた。(これで総勢10人を超えた!)だいぶホッとして、飾り棚に飾られている山口睦さんの言っていた3組の磁器の雛人形の前に行く。磁器のお雛様は初めて見る。髪や着物までがやきものなのは不思議な気がする。棚には柿右衛門窯の雛人形とドイツ・マイセン窯の雛人形が上下に並び、右側には香蘭社製の豪華な二段飾りがあった。顔の作りや表情がそれぞれに異なっているのが面白い。柿右衛門窯のお雛様は凛々しく、香蘭社製のお雛様はふくよかで、マイセン窯のはどこか西洋人っぽさがあった。周囲には売り物の雛飾りがたくさん並んでいた。もちろんみんなやきものだけど、それが猫や兎といった動物のお雛様が主流なのはどうしてか? 謎だ。



階段脇に「世界で唯一、陶磁器製カラクリ人形劇〝黒髪山の大蛇(おろち)退治〟」上演の案内があって、面白そうだから2階の芝居小屋まで行く。有田地域に伝わる民話を有田の伝統技術の総力を注いで作られた磁器製カラクリ人形が歌舞伎調で演じるという。万寿姫や源為朝など10体の人形が次々と織りなす一大時代絵巻…らしいから楽しそうだ。誰もいない芝居小屋のいちばん前を陣取って待っていると幕開けとなり、下からググッと、三味線と語りの大夫が登場したので写真を撮った。




ベベンベンベンと語りは進んで「黒髪山で暴れる大蛇を退治する命を受けた弓の名手源為朝を助けるため、自ら人身御供となった万寿姫、二人の運命は如何に!」となり大蛇の登場。きゃあ、かわいい、と叫んでいるうちに大蛇はやられ、姫と武将は勝利を遂げ、て幕となった。


観覧料は大人200円、上演時間は10分程度だったかもしれない。これを高いと思うかどうかは人それぞれだろうが、私は充分楽しめた。
外に出ると雨が本気で降り出している。とはいえこの内山地区を一通り歩いてみないと気が済まないので頑張って歩く。2、3軒のお店に入り雛飾りを見て、急ぎ「トンバイ塀の裏通り」へ回った。トンバイとは登り窯の内壁に使われたていた耐火レンガの廃材で、それを赤土で塗り固めて作った塀をトンバイ塀と呼ぶそうだ。そこに向かう小路に入るとびっくりした。なんとツツジが丸く刈り込まれ、葉の色違いで美しく整列していたのだ。私はツツジの植え込みを常に鬱陶しく感じてきたのだが、この素敵な植え込みには感動した。
こんなチャーミングな植え込みを作る有田の人が好きになった。



ツツジの植え込みだけでなくこの小路の小綺麗さには目を見張らさせられた。整然とした板塀、やきものを混じえた石畳の石の配列、そして見えてきたトンバイ塀。


レンガの廃材がこんなに面白い模様を作るとは思いもしなかった。見飽きないのでいつまでも塀に沿って歩き続けていると、さすがに雨は本降りとなった。日帰り有田の旅はどうやらこの麗しい景色の中で上がりのようである。

さわやま
所.佐賀県西松浦郡有田町戸杓丙575-1
☎︎.0955-42-5394
営.10:00~18:00
休.月~木曜
※不定休あり

そば処のりとう(乃利陶窯)
所.佐賀県西松浦郡有田町南山丁426-1
☎︎.0955-43-2890
営.11:00~売り切れ次第終了
休.月~木曜
※前日までに要予約
http://noritou.com

有田観光協会(有田雛のやきものまつり)
所.佐賀県西松浦郡有田町岩谷川内2-8-1
☎︎.0955-43-2121
営.8:30~17:15
※2019年の第116回有田陶器市は4月29日(月)~5月5日(日)開催
https://www.arita.jp/

特定非営利活動法人灯す屋(うちやま百貨店)
☎︎090-1348-9230
営.10:00~18:00
tomosuya2018@gmail.com
※有田雛のやきものまつり、秋の有田陶磁器まつりと同時期に、伝統的建造物群保存地区・有田町内山地区でマルシェを開催
https://peraichi.com/landing_pages/view/uchiyama