スーパーで買うのが当たり前になってしまった加工品や調味料の
手作りする楽しさ、おいしさを再発見しようという
「できるだけ手作り」シリーズ。
編集部でも多くの手作りに挑戦してきたが、
今回は、九州の食卓2017年春号で企画した「中華まん」を
アーカイブ編としてご紹介しよう。

文・写真=編集部


皮の材料を揃える


作ってみる

1. ボウルや大きい鍋にAの粉類を入れる。

2. ①を手で軽く混ぜ合わせる。



3. ②にぬるま湯を少しずつ加えながら、全体になじませる。最初はべたべたしているが、こねていると次第にしっとりとまとまってくる。

4. 生地がまとまったら、しらしめ油を入れてさらにこねる。

5. 生地がなめらかになったら、濡れ布巾をかける。暖かい部屋に30分ほど置いて発酵させる。


6. 生地がぽよんと膨らみ、ほっぺたくらいの弾力が出たら、棒状に延ばして4等分する。

7. 麺棒で直径10cmの円状に延ばす。まんじゅうの底になる中心部は厚めに、端は薄めに延ばすのがポイント。

8. ⑦の中心にあんをのせて包む。あんこ+黒ねりごまで中華風あんこにしてみた。

9. クッキングシートにのせ、蒸気が上がった蒸し器で15分ほど蒸す。黒ねりごまで顔を描いてみたり、ごまをトッピングしたり…。包み方をあれこれ試すのも楽しい。

10.  蒸したてのアツアツを食べて! 具を工夫して、他にもオリジナルの中華まんを作ってみよう。

完成


春の肉まん

■材料
中華まんの生地/4個分
豚ひき肉/100g
しいたけ/1個
たけのこ(水煮)/25g
しょうが(みじん切り)/小さじ1/4分
塩/少々
ゆずこしょう/小さじ1/4
しょう油/小さじ1/4
酒/小さじ1/4
ごま油/少々
黒こしょう/適量
そら豆/8粒

■作り方
1. ボウルにAの材料を入れ、粘りが出るまで混ぜる。
2. ①を4等分し、薄皮をむいたそら豆を2個ずつのせる。中華まんの生地で包む。
3. 蒸気が上がった蒸し器で15分蒸す。


いきなりまん

■材料
中華まんの生地/4個分
あんこ/適量
さつま芋/4cm分

■作り方
1. あんこを作っておく。
2. さつま芋は皮ごと厚さ1cmに切る。
3. 中華まんの生地で①と②を包む。
4. 蒸気が上がった蒸し器で15~20分蒸す。


手作りはおいしい!
 中華まんは、自由な発想で作ることができる。汁気が少なくてしっかりした味付けのものなら何でも具になる。夕飯の残りのドライカレーやかぼちゃの煮物、ラタトゥイユ。冷蔵庫で眠っていた高菜の漬け物や、マヨネーズで和えたツナや鶏のささみ…。レシピの分量は手のひらサイズが4個分。子どものおやつとして具を考えるのもいい。
皮も簡単だ。「粉料理は難しそう…」と敬遠していたが、分量をきちんと計り、暖かい場所でしっかり生地を醗酵させれば失敗知らず。こねるうちに生地に弾力が出て、日なたに置くうちにふっくら膨らむ。生き物のようで愛着がわいた。
九州の食卓のセレクトショップで開催しているワークショップでもこの「中噛まん」を取り上げたが、とても好評だった。「思ったよりも簡単」「手作りはおいしい」「子どもや、孫に作ってあげたい」などの感想をいただいた。