叶 祥子さん(歯科医師/食養生指導)
1958年、神奈川県生まれ。大学歯学部に在学中、従来の対処療法による医療に疑問を感じはじめ、予防医療を目指す。神奈川県で歯科医院を開業後、東日本大震災を機に熊本県南阿蘇村に移住。持続可能なコミュニティーを目指す「トランジション・タウン南阿蘇」で、食養生の個人指導などを行っている。毎週日曜(9:00〜17:00)は「たねまきハウス」にてサンデーマーケットを開催。食養生の相談にも応じている


機能を回復させて冷えない体に
 今年の夏は特に暑かったですね。夏の時期に塩を取れていなかった人など、夏の疲れから、さまざまな症状が出ている人が多くいます。これから、急に冷えたり暖かくなったりと気温差が激しくなり、また、体が毒を排出しにくくなっていく冬に向かいますから対処して、体を調えていくことが大切です。
 寒くなってくると、血液の循環が悪くなり、体が冷えてきます。体を外から、内側から、どのようにして温めるかを考えましょう。温め方は個人の症状によってさまざまです。足湯とか携帯できるカイロとか、温泉もいいかもしれません。〝体にアイロンをかける〟など、温める方法はいろいろあります。大切なのは、温める場所です。腰やお腹など、人それぞれ。毒がたまっている場所は循環が悪いので冷えるのです。寒いからと言って厚着をするのではなく、体の機能を回復させることで、冷えがなくなっていきますよ。
 また、自分の体の情報を集め、自分の体を知ることです。まずは基礎体温を測ることで、客観的な指導を受けられるようになるからです。一人一人の顔形が違うように、一人一人の体も体調も異なります。ですから例えば、今の体調では〝食べない方がいいもの〟も、その人によって違うのです。具体的な対処法はお話会でお話ししますね。

叶 祥子さんの実践できる〝食養生〟お話会
第2回 気温の変化が激しい季節の対処法
■日時/2018年11月10日(土) 10:00〜12:00
13:00からは、叶さんによる個人相談も行います(要事前予約)
■参加費/4000円、個人相談は別途1万円(1時間程度)
■会場/九州の食卓セレクトショップ
■お申し込みはこちらから 参加申し込みフォームへ